2009年7月27日月曜日

《風の便り》 ムラアカリをゆく vol.2

��以下、お世話になっている方々に
  お送りした風の便りを掲載します。


今後、情報などなどお送りしてもよいという方がいらっしゃれば
yuichi.tomohiro810@gmail.comまで送っていただければ幸いです。
��↑@を半角にしてください)

よろしくお願いします!


��  +  +  +  +  + 


お世話になっている皆様へ


大変お世話になっております!
友廣裕一です。

日本中の農山村を中心に、
他にもいろいろなご縁をいただきながら
全国を旅してきて、はや五ヶ月が過ぎました。

今回より旅先で出会った方も含めて
ご縁をいただいた方々にお送りしています。
お手すきの時にでも読んでいただければ幸いです!


��旅に出るまでの経緯
 →http://ytomohiro.seesaa.net/article/113788640.html

��「風の便りvol.1」
 →http://www.murakari.com/2009/04/-vol1.html



★転送大歓迎★
 興味のありそうな方がいたらドンドン転送してください!
 少しでも僕の見た世界が伝わり、
 ご縁が広がればこれほど嬉しいことはありません。


いつもご迷惑ばかりおかけしていますが、
なにかの少しでもお役に立てれば...
そんな想いで書きますので宜しくお願いします!

_______________________________


前回の風の便りに対して
たくさんの応援メールをいただき
どうもありがとうございました!

前回お送りしてから約3ヶ月と少し...

この間も本当にたくさんの出会いに恵まれてきました。


島根県隠岐郡海士町→松江市→美郷町→山口県萩市
→福岡県福岡市→八女市→大分県国東市→別府市
→熊本県水俣市→鹿児島県屋久島→加計呂間島
→沖縄県伊是名島→那覇市→鹿児島県日置市→鹿屋市柳谷
→宮崎県川南町→愛媛県内子町→高知県赤岡町
→高知県黒潮町→嶺北地域→愛媛県双海町
→高知県馬路村→徳島県神山町→上勝町
→栃木県日光市→宇都宮市→埼玉県東松山
→北海道浦河町→士別市多寄町→美瑛町→新得町→函館
→青森県大間市→岩手県葛巻町→岩泉町→盛岡市
→陸前高田市→遠野市→宮城県気仙沼市→岩手県一関市
→山形県鶴岡市→金山町・・・


もう少し頻度を高めて書きたかったのですが、
なかなかペースを掴めないまま
とうとう7月を迎えてしましました。

当初は7月11日に終える予定だったのですが
8月10日頃に東京に戻る予定に変更しました。
これからは収束に向けて動いていきます。

��

この旅には予定表がありません。
もちろん訪問先リストもないです。
実は、ろくな地図さえ持っていません(苦笑)

常に目の前のことに必死に向き合い
日毎に新しい場所で新しい人と出会い
その係わり合いの中から道を選びとっていく。
いや、導いていただいている...といった方が適切かもしれません。

たしかなものなんてなにもないけれど
誰かに依存や過度な期待はしないと決めて
自分を信じて歩みを進めてきました。

ブログを書けない日が続いたり
体調を壊して迷惑をかけたり、
自損事故を起こしたり・・・

ダメダメなこともたくさんありましたが、
いつも支えてくださる皆さんのおかげで
今日も元気に旅を続けられています!
��あ、移動手段も原点のヒッチハイクに戻りました^^)

本当にありがとうございます!

��

非日常の連続が"日常"となり
ようやくペースが掴めてきた気がします。

最近は余裕を持って出会いを楽しめたり
その場で起こることに目を向けながら
客観的に見つめることもできてきました。

出会った人の数も
しっかり関わった人だけで300人を軽く超え
各地で様々な輝きを放つ方々の生き様に触れてきました。


「文章がうまくないから逆にいいんだよ。
 その等身大の姿が自分とも重なって勇気を与えられるんだ」

最近、こんな言葉を言っていただけることもあり、
自分のやってきたことを認めていただくことも増えてきました。


ブログというメディアに乗せられていることは
ほんのごく一部ですが、
"風"の存在「友廣裕一」というメディアを通して
自分の生き様もひっくるめて何か伝えられたら嬉しいです。

��

赤い炎を放つ人、
青い炎を放つ人、
炎を上げずに燃えている人、
炎が消えかかっている人、

いろんな人がいました。

地域の魂は"地域"にはなく、
そこにある家族であったり、
家族を構成する一人一人に存在する。

炎の色や大きさの違いで対立するのではなく、
それぞれの炎を本当に大切に扱うことができた時
ぼくの旅も、家族も、地域も、日本も、世界だって、
すべての灯が調和した美しいものになるんじゃないか。

願わくば、
自分はその調和に導く存在となれたらいいなぁ・・・
なんて思ったりしています。

��

書きたいこと、伝えたいことは山ほどあるのですが
改めて何を書こうかと思うと筆が進まなくて...
少しずつ整理しながら出していこうと思います。


尚、報告会は9月下旬あたりに開催できれば...
などと(勝手に)考えています。

それ以外にも個人的に土産話を携えての飲み会にはじまり、
ワークショップでの話題提供、講演、執筆依頼などなど
旅の経験をお伝えできる場があれば喜んで引き受けますので、
お気軽に連絡をいただければ幸いです!


あと、現在は山形にいて
約二週間ほどで連続した旅はひと段落させるのですが
まだまだ訪ねれていない地域も多々あるので
これからも機会をつくって訪ねようと思っています。

「ここは訪ねた方がいいよ!」とか、
「こんな風に記録をしていった方がいいよ」とか
なにか提供してくださること等ありましたら
併せてメールをお待ちしております!


支えて下さっているみなさん、
いつも本当にありがとうございます。

引き続き、どうぞ宜しくお願いいたします!




�� Resource Coordinator *
友廣裕一 (TOMOHIRO Yuichi)

��*ムラアカリをゆく**
��限界集落日本一周中~
http://murakari.com/

◎毎日新聞 (3月4日〈全国版〉朝刊 『発信箱』)
◎サンデー毎日(5月3日号) に掲載していただきました!



[info] 7.27 近況報告 @山形

友廣@山形市です。



前回の[info]を書いたあと



鶴岡市田麦俣に行き

鷹匠の松原英俊さんのお宅に泊めていただきました。



クマタカやイヌワシを使って狩りをする

「最後の鷹匠」と呼ばれています。



詳しくはまた改めて書きますが、

経済的には全く成立しない「鷹匠」は

職業ではなく"生き様"です。



鷹を愛し、かつては年間24万円で

鷹とふたりっきりで12年間も山小屋に住んでいた。



想像を絶するような生活も、

「好きだから」という一言で

突き進んでこれてしまう・・・



とっても純粋で純朴でまっすぐな

松原さんに一気に魅了されてしまいました。



 長年、松原さんを撮りながら応援されてこられた

 カメラマンの赤川修也さんにご紹介いただきました。

 ありがとうございました!





その後は金山町杉沢集落へ。



ここは12軒だけで暮らす

中山間の集落なのですが、

哲学者の内山節先生の思想をひきつぐ

栗田和則さんを中心に素敵な活動をされています。

経済活動としての農林業と
あえて経済活動に変えないことで輝く農林業、
この両方を持つことの大切さを理解されていました。

「暮らし工房」という滞在施設をつくられ、
イタヤカエデを植えながら
世界唯一のメープルビールを製造したり
タラの芽を出荷されたりしている。

そのバランスが絶妙で、
その中心には内山哲学が存在する、
そんな印象を受けました。

『十三戸のムラ輝く』 (←栗田さんの著書です)




 「安家地大根保存会」会長の嘉村さん
 『ちいさな野菜畑』の小島さん からご紹介していただきました。
 ありがとうございました!

その後は鶴岡市へ戻り、
鶴岡市議の草島進一さんのお宅に泊めていただき
木村充さんをご紹介していただいて「だだちゃ豆」の収穫を手伝ったり、

ニジマスの養殖や不耕起の稲作をされている伊藤八郎さん宅にて
自身で建てられたというログハウスに泊めていただいたり・・・

非常に充実した日々を過ごしてきました。


 朝日新聞の浜田さんにご紹介いただきました。
 なんと、今回わざわざ東京から写真撮影にも来ていただき・・・
 お盆明けくらいに掲載していただけるかもしれません。

 どうもありがとうございました!

そんなわけで
これから山形県高畠町へ移動しようと思っています。


引き続き、どうぞ宜しくお願いします!




2009年7月20日月曜日

[info]7.20 近況報告

大変ご無沙汰しております。
ともひろ@岩手です。

前回の更新の後、
盛岡の「ちいさな野菜畑」の小島さんを訪ねたところ
これまた有名な「山地牧場」の熊谷さん・吉塚さん家族がいらっしゃっていました。
山間部の牧草のみで酪農をされています。
当時は全く前例のない取組みだったとのことですが
いまでは安全でとってもおいしい牛乳を提供されることで大人気です。

そのあと、いろいろなところで話を聞いていた
「タイマグラばあちゃん」というドキュメンタリー映画の上映会があるということで
そちらに小島さんと同行させていただきました。

岩手県の早池峰山の麓にタイマグラという集落があり
おじいさんとおばあさんの一軒のみで暮らしていた。
そこに若い人が移住してきて、世代交代が起こっていく様を
ばあちゃんを撮りながら伝えていくのですが。
一言では伝えきれない、
本当に素晴らしい映画でした。
なんと、監督は撮影中に移住してしまわれたとのこと。
当事者になるという覚悟が伝わってくる映画でした。


そして、翌日陸前高田を目指して走っていて
自損事故を起こしてしまいました。
体は無傷だったのですが、自動車が廃車になってしまい・・・

八木澤商店の河野社長に迎えにきていただきました。

そこから運命的な出会いが続いているわけですが
あまりに毎日が目まぐるしく進むことに加えて
携帯さえも圏外が続いているので更新が遅れております。

後ほどしっかりと残したいと思いますので、
いまは旅のインプットに集中させていただければと思います。


ちなみに、
遠野では「遠野山・里・暮らしネットワーク」会長の糠森さん宅に泊めていただき
遠野の仕掛人の菊池新一さんやスタッフの菊池瞳さんにお世話になりました。

また、遠野ケーブルテレビの敏腕ディレクター
と出会い、密着取材を受けることに。
近いうちに放映していただけるそうです!

「夢咲き茶屋」という綾織地区の女性だけで
道の駅にお店を出店されているのですが、
そちらでもいろいろとお話を聞かせていただきました。
地域の女性が夢を実現してきた素敵なお店で
5坪で5000万円を売り上げるまでになっています。


そのあとは遠野からヒッチハイクをしたところ
気仙沼で畳床をつくっていらっしゃる
小山さんご夫婦に乗せていただき一泊させていただき、
昨晩は御親戚の藤野さん宅に泊めていただきました。

昨日は、先日八木澤商店河野専務から紹介していただいた
アーク牧場の橋本社長に会いに、小山さん・藤野さんたちと
一緒にお伺いさせていただきました。

計100haの敷地を、先代の社長が一代で切り拓き
全国有数の観光牧場とされてきたのですが
8年前にお父さんが亡くなられたために
今年31歳の若さにして社長に就任されました。

「食はいのち」という言葉を核に据えて
安心なものを原料から製造・販売まで手掛けられているのですが
そのメッセージがきちんと届いているという印象でした。


毎日本当に素敵な出会いに恵まれながら
貴重な勉強をさせていただいています。


お借りしているPCなので写真も掲載できないのが残念ですが
引き続き、なにとぞよろしくお願いいたします。

今日から山形を目指して旅をつづけてきます。

お世話になっている皆様
いつも本当にありがとうございます!

2009年7月13日月曜日

7.10-12 岩手県岩泉 *豚と蛍とスローフードと

葛巻から岩泉に移動した。

まずは「高橋養豚」の高橋真二郎さんを訪問。
岩泉の開拓地区にあり、広大な敷地に黒豚さんたちが
泥で遊びながら歩き回っています。


P7100367 (Small).JPG

豚って泥を食べてミネラルを摂取するんだそうです。
これが自然な姿なので汚いとかありません。

無菌の方が・・・不自然なのでどうなのかなと思ったり。
(詳しいことが分からないので適当なことはいえませんが;)

ここの黒豚は「龍泉洞黒豚」「黒豚真二郎」という
ブランドが成立していて結構人気なのだそうです。


それでも養豚業の利益率は3%前後なのだとか。


高橋さんのところでは
生まれたての赤ちゃんから
去勢をしているところから
お母さん豚の放牧、肥育途中まで
一貫した流れを全てみることができます。


命が健全に育まれている現場を見て
豚を食べるということがどういうことなのかを考える。


そして、
まともに生き物を育てると産業として成り立たないという矛盾を知り
モヤモヤしながらも何か一助となれないかを考えた。
うん、まずは、みんなにこの現場を知ってもらいたいな。

ただ頭で考えるだけではなく、
味覚を含めた五感で捉えてほしい。
そんな場をつくろうと思った。



そのあと、
荒川区議の明戸さんから紹介していただいた
モーとんふぁみりー」の穴田さんを訪問・・・


ところが事務所に伺ったところいらっしゃらず、
代わりに同じ場所で働かれている
「Slow Food Iwate」の塚原さんと出会う。


スローフード運度にも興味があったので
いろいろとお話をさせてもらっていると盛り上がってきて、

「明日イベントがあるんだけど来ない?」
と誘っていただいた。


こういう流れは素直に受け取る。


これがとっても楽しかった!

川遊びと伝統的な食事と蛍鑑賞。
場所は地大根で有名な安家地区。


 



P7110450 (Small).JPG


P7110491 (Small).JPG




↑安家地大根の種取り




地域の人たちが自らの生活を振り返り、
そこにある価値に気づくための機会をつくる。

「スローフード」ってカタカナを使ってはいるものの
やっていることは地域の子どもからお年寄りまで集まって
みんなで地域で遊んで、おいしいもの食べようよって。



ここで行われていることは
そんなシンプルなメッセージだと思った。


ほぼ毎月開催で毎回20~30人集まるとの事。
子どもからお年寄りまで集まって、
食事はその地域の母ちゃん達が振舞う。


これが継続しているのはとっても素敵なことだ。
食べものはどれもめっちゃうまかった!




P7110500 (Small).JPG



最後に見たヒメボタルの乱舞、
これには感動した。


真っ暗な山の中で放たれる光は
夜空の星の光と絶妙にマッチする。
まるで地上で瞬く星のように...


(柄にもなくロマンチックすぎ?苦笑)

今回はあまり天気がよくなかったけれど
晴れてたらすごいだろうなー
また訪れたいとっておきの場所です。

写真に残せないのが残念...というか、それがまたいいのだ。



結局、穴田さんのお宅に二泊させていただき、
翌日は塚原さんにブルーベリー狩りへ連れて行っていただき
一生分のブルーベリーを食べたのでした。



P7120514 (Small).JPG


穴田さんは「モーとんふぁみりー」で
無添加のハム・ソーセージを作られている。


以前には高橋養豚のお手伝いをしていたこともあり
豚の飼育の現場を知っているからこそ
その命を大切に大切に調理し
食べる人の元へ届けようとされている。

「儲からないよ」と笑いながら
少し過労気味な毎日を過ごされているけれど
それは本当に誇らしい仕事だと思った。

やはり食べ物を届ける仕事は素敵だ。


穴田さん、塚原さん、茂木さん、嘉村さん・・・


他の皆さんもどうもありがとうございました!



P7110471 (Small).JPG



2009年7月11日土曜日

[info] 近況報告など

友廣@岩泉です。

またもや更新が滞っていますが
しばらくネット環境に接続できておらず・・・
改めて更新しますのでお待ち下さい!

現在は岩手県岩泉町におじゃましており、
株式会社岩泉産業開発にてネットをお借りして更新しています。


前回からは・・・

青森県大間町で「あおぞら組」の皆さんと出会い、
風間浦村の村口産業「わいどの木」にて宿泊&木工のお手伝い、
青森市の「喫茶マロン」にていろいろご馳走になって、
岩手県葛巻市の「森と風のがっこう」に泊めていただいて、
そのあと役場で農林環境エネルギー課の新谷さんにお話を伺い、
岩泉町の「龍泉洞黒豚ファーム」の高橋社長を訪ねて養豚の現場を学び、
同じく岩泉町にてハムやソーセージの加工をされている
「モーとんファーム」の穴戸さんを訪ねさせていただいております。

昨晩訪ねてきたところ
たまたま?Slow Food Iwate事務局の塚原さんと出会って
今日は予定が空いてしまっていたので
地域の人たちとのイベントに参加させていただくことになりました。

また改めてご報告しますので
よろしくお願いします!


明日は盛岡の「ちいさな野菜畑」というお店を訪ねて、
あさっては越前高田の八木澤商店河野さんに
お会いさせていただく予定です。

ご縁をつなげてくださったみなさん、
お世話になったみなさん、
応援して下さっているみなさん、
ほんとうにありがとうございます!

おかげさまで今日も元気にすばらしい旅が続けられています!


2009年7月10日金曜日

7.8-10 岩手県葛巻町 *森と風のがっこう

大間を離れたあとは、
青森市で「喫茶マロン」というとっても素敵な喫茶店にお世話になった後
(青森に行くことがあったらぜひ立ち寄ってみてください♪)

最近、縄文時代に興味があるので
三内丸山遺跡にもちらっと立ち寄ってみました。
この辺のことも書くと長くなってしまうので割愛。


そんなわけで一路、岩手県の葛巻へ。

トヨタ財団の喜田さんから紹介していただいた
森と風のがっこう」に辿りつきました。


ここ、葛巻町は自然エネルギーの街で有名で
以前から興味を持っていました。


でも紹介してもらったりしない限り
基本的には訪問することはないので、
わくわくしながら訪ねました。



P7100307 (Small).JPG


 


印象的だったのはこのトンネル。


江刈の集落に到達するためには
山をぐんぐん登ってきたあと
このながーいトンネルを通らないといけません。


一車線の幅で、照明はなし。


なんだか絵本の中に登場する異世界へ通ずる道のようで
向こう側に緑の光景が見えてくると、わくわくしたりして。



P7100268 (Small).JPG



そして、トレードマークの電車と風車。


森と風のがっこう、通称「森風」は廃校となった校舎をつかって
過去と未来をつなぐ持続可能な学びの場を実現されています。




子どもも大人も、地域の人々も都会の人々も、目で見て、これからのエコロジカルな暮らしを生き生きと感じる<新たな広場>をつくり出し、あるいはすでに各地にある廃校の活用情報をつなぎ合い、ゆるやかなネットワークを日本中につくり出したいと思います。それは賢治のふるさとであるこの岩手からであってほしいと強く私たちは願います。
(「設立趣旨」より引用)



 


 ここ「森風」には、自然エネルギーとか、パーマカルチャーとか、
自然体験とか、食育とか
いろんなキーワードが存在する。


そのどれもが森風なんだけど
どれがいったい森風なんだ!?という感じで
どうも中心がつかめなかった。



でも、代表の吉成さんが帰ってきて


 「日本から『生活』が消えていっている」


という言葉から話がはじまった時
この場所の意味が少しだけ分かった気がした。


そう、ここは生活を取り戻す場なんだ。



生活は便利になった。


ボタンひとつで求める結果がそこに出現し、
お金を渡せば必要なものはなんだって揃う。



それは
人生に余暇やゆとりを生み出すという意味において
すばらしい進化ではあったのだけれど、
果たしてそれが過去と相対して
豊かな人生を実現しているか・・・といわれると疑問が残る。


生きる実感を伴う「生活」というのは
苦労でもあるが、喜びでもあったのだ。


生きることの美しさがそこにはあり、
きっと、汗や涙も含めた人生の躍動が込められていたのだろう。



吉成さんは宮沢賢治の生き様を通して
その「生活」に光を当てようとしているように感じた。



 



P7090233 (Small).JPG

朝6時に起きて箒がけとトイレ掃除から一日が始まる。
みんなで食事をつくり、薪でお風呂を沸かして入る。


これがここの日常。



余談になるけれど、

実は僕自身、いつもぶち当たる壁は
日常の生活力の欠如だった。
(ということにここで改めて気づいた)



もちろんそれだけではいけないのだが、
それが欠けていることは地図もあり目的地も明確だが
動力を欠いた船のようなものなんじゃないか、と。


どんなに夢を語ろうが、ビジョンを共有しようが、仲間がいようが
推進力が決定的に欠落してしまっている。


これは改善しなければ!と思ったのでした。




「過去があるから未来は輝き、
 未来を見るから過去が輝く。
 それと同様、明日を生きるためには今日が大切で、
 夢を語るためには足元が大切」

今年は19泊20日のサマーキャンプをするのだとか。


素敵だなー



P7100313 (Small).JPG


ちなみにこのあと葛巻町の
農林環境エネルギー課長の荒谷さんにお話を伺ったのですが

「ミルクとワインとクリーンエネルギーの町 くずまき」
というコピーに全て込められていると感じました。


青空の下、太陽の光を受けて輝く緑と
吹き抜ける風が印象的な町でした。



2009年7月7日火曜日

7.7 青森県大間市 *あおぞらのまち、大間



北海道に渡る前に通った大間は「灰色」でした。

恐ろしいくらいに強風が吹き

灰色の空が寂しい感じの街だった。






北海道に渡るフェリーで

修学旅行生の見送りを見て

そこに辛うじて輝く可能性を見たのでした。



そして今回北海道を回ってきた

その足で再び大間を訪ねた。




目的は「ゲリラ軍団 あおぞら組」組長の島ヤッコ、

こと、島康子さんとお会いするため。




以前のブログでも書いたけれど

高知で畠中智子さんとお会いした。

��第1回わくわくワークショップ全国交流会の主催者だそうですー)



会った瞬間、直感的に惹かれるものがあって...

「この方はぼくが学ぶべき方だ!」と思ったのでした。





そこで、

「これから東北に行くのですが面白いところはありますか?」

と聞いたところ、すかさず「大間はおもしろいよー」という答えが。




「大間・・・?」




かろうじて「マグロやっけ?」とつながるくらいで、

どこにあるのかも定かではなかった...



でも、全国のまちづくりをご存知の

ともこさんが言うのなら間違いない!

という他力本願な気持ちでたずねることに。




さっそくやすこさんにメールを送ったところ

返信の差出人には「本州最北端の女・島ヤッコ」と書いてある。

うーん、これはなかなかすごい人だぞ、と思って

だいぶ楽しみになったのを覚えている。





あおぞら組」は組長のヤッコ姉さんに

エビコさん、タラコさんという三名が主力メンバー。

あとはボランティアメンバーがたくさんいるそうな。



今回はこのお三方が相手をしてくださったのですが

ヤッコ姉さんの実家である島製材所の応接室が

「あおぞら組」の事務所になっているので訪ねると

そこは楽しいモノがたくさん。



P7070102 (Small).JPG


あくまで「ゲリラ活動」なので

がんがんいろいろと仕掛けている。



2000年1月22日のこと。自分たちのアイディアで、

自分たちの力でやれることをやっていこう。

「おもしろがる心」をいちばん大切にしてやっていこうと、みんなで決めました。

(HPより引用)

この心意気が素敵です!

本当に、心から楽しんでいる。


「マチヅクリ」とか難しいことじゃなくて
楽しみながら住んでいるまちのためになにかやろうよ。
楽しいことしよーぜ!的なノリがとっても素敵だ。

とっても共感できるし、
絶対にいい方向に進んでいくと思わせられる。

いま大間は
大間―函館間のフェリー存続の危機にある。
フェリーがなくなると下北半島の先端まで来る人はほぼいなくなるだろう・・・


そんなこといったって
指をくわえて待ってるわけにはいかんでしょ!
とばかりに、こんな活動もしている。

旗振りウェルカム活動


大量旗を振って見送りをする。
発想が斬新(笑)


この楽しくて斬新な発想と
なんだか無性に元気になれる楽しいデザインと
この三人の楽しい雰囲気を感じていると

大間の雲はどんどん散っていく・・・



そのあとは
隣町の風間浦町にある村口産業という製材所を紹介していただき
青森ひばを使った宿泊施設「わいどの木」に泊めていただいた。

ここの村口社長もとってもきさくで
ジョークが好きな方で楽しい時間を過ごした。

翌日は少しお手伝いしたあと
廃材を使ってなんでも好きなものを作っていいと言われたので
鳥小屋を作ってみた。昔から憧れなんだなー

できそこないのものしかできなかったけど
いつか飾ってみたいなーと思ってる。P7070086 (Small).JPG


最後にまた「あおぞら組」の拠点を訪ねる。

「まぐろ一筋」Tシャツをいただいた。

P7070105 (Small).JPG


帰り道、大間の空はすっかり青空になっていた。

いま、ぼくの大間のイメージは爽やかな青空だ。
あ、もちろんマグロも(笑)

皆さん、ありがとうございました!

P7060053 (Small).JPG





2009年7月6日月曜日

7.6 北海道美瑛→新得→函館 *北海道ダイジェスト


昨晩フェリーに乗って北海道を離れた。


いつだって別れというのは寂しいもので、
しかもなんとなく沖縄と北海道を終えたというのは
旅の終わりに近づいたことを実感する。


フェリーに乗り込む時、
胸がズキンっとした。


この切ない感じ、
どこの土地に行っても
人と関わった時にはやってくる。


函館を離れて大間に戻ってきた。
頭の中を整理したりしていたら
いつの間にやら朝がやってきた。


こうしてまた一つ、想い出が刻まれていく。



あまりがっつり書く時間は取れそうにないので
北海道のダイジェストを書いてみようと思う。


谷くんの家を離れた後は
ヒッチハイクで美瑛へ。


馬路や上勝で、
あるポスターを見かけた。


P7010403 (Small).JPG

 


これ、ごぞんじですか??


NPO法人「日本で最も美しい村」連合
という活動のポスターなのですが
ちょっと調べてみるとこれが面白い!


本部は美瑛町の庁舎内にあるということで
連絡したら会っていただけると言うことだったので
担当の塚田さんに二時間ほどお話を聞かせていただきました。



連合概略 より

近年、日本では市町村合併が進み、小さくても素晴らしい地域資源を持つ村の存続や美しい景観の保護などが難しくなっています。私たちは、フランスの素朴な美しい村を厳選し紹介する「フランスで最も美しい村」活動に範をとり、失ったら二度と取り戻せない日本の農山村の景観・文化を守る活動をはじめました。名前を「日本で最も美しい村」連合と言います。


もともとはフランスで行われていた取り組みだそうなのですが
イタリアのスローフード運動と同じような発想ですね。


ぼくは、このタイトルを見たときにビビっときました。



限界集落という言葉を聴いた人の中には、

 過疎で少子高齢化で後継者不足で
 医療機関がなくて教育水準が低くて
 みんな貧しくて困っている・・・

こんなイメージを持っている人が少なくありません。

これは、ある面では正しいのですが、
ある面では間違っています。


ぼくが「限界集落」と呼ばれる地域を回りたいと思ったのは
そこにある「あたたかくて、やさしくて、おいしくて、うつくしい・・・」
そんなプラスの面が見えなくなっていると思ったからでした。


東京を基準において
そのモノサシで地方を計っていくと勝てるわけがないわけです。
都市のモノサシなのだから田舎が劣っていて当然。
そりゃ"限界"なんて呼ばれたりもします。



遅れている過疎の村・・・
なんて書くとネガティブに映るかもしれませんが、


日本で最も美しい村の一つ・・・
なんて書かれると一気に見方が変わるわけです。



よく引用されるコップの水が
<半分しか入っていない or 半分も入っている>
という違いと同じような感じですね。


 


要は状況設定の問題です。
この連合の取り組みが全国の町村に広がれば
なによりまず地域の人たちの自尊心を取り戻すことになり
そこから何かがはじまるのではないかと思います。
(まだまだ具体的な面においては課題があるようでしたが・・・)


今後に期待です!



その夜はなんと役場で話を聞かせてくださった
塚田さんの義父さんが持っている山小屋に泊めてもらい、
(久しぶりに携帯もテレビもつながらない山の中で一人の夜を過ごしました^^)
翌日は「美瑛の学び舎」の田中さん宅まで送っていただきました。

「美瑛の学び舎」は廃校になった校舎を使って
40年近く勤め上げてきた証券会社を辞めた田中さんが
同じく団塊の人たちに対して学びをテーマにした取り組みをはじめられています。


まだうまく軌道にのっていないということでしたが
団塊の世代をターゲットにしてツーリズムにまでつなげていきたい・・・
という考えはとても面白いと思いました。


気づいたら4時間近くも話していましたが、
朝からアツくいろいろと議論をさせていただき
どうもありがとうございました!




P7020417 (Small).JPG


 


その後は一路新得町へ。




ここには谷くんから紹介してもらった「共働学舎」があります。


ここも「べてるの家」のように
いわゆる"障害"を持たれた方々が半数以上働かれています。

来るものを拒まないなスタンスなので、
属性や肩書などで括れない本当に多様な方々が
共に暮らし働く不思議な空間です。


現在なんと、67人もスタッフが存在していて
酪農がメインなのですが、どうやって食ってるんだろう・・・と。



そんな心配をしたのも束間、


ここは日本で最もおいしいチーズを作っていたのです。
オールジャパンナチュラルチーズの章もグランプリを連続受賞、
世界のチーズの大会でもかなり上位にランクインしているそうです。

代表の宮嶋望さんにはお時間をいただいて
たくさんお話をさせていただいたのですが、
その経験の豊富なこと・・・


放射線物理→生物→エネルギー→畜産
という一見ばらばらな経験が一本の糸でつながってきて
チーズづくりで成功したということ。

1億7千万円を借り入れてチーズ工場を立ち上げるという下りには、
型破りな発想と緻密な計算と桁違いの引きの強さを感じました。
そのエネルギーはとてつもないです。

なにより、
このコミュニティがうまく回っている光景を見ていると
ここまで積み上げてこられたエネルギーに感服。


さまざまな障害を持った方に加えて
おいしいチーズを作りたいという若者が集まり
若い子供連れ夫婦も敷地内に住んで働いていて
お年寄りだって一緒にいます。


この多様性が、一見秩序なくバラバラなのですが
無秩序の中に秩序が生まれていて、
それでも共働学舎は日々進んでいる。


短期間では分からないことばかりで、
不思議で仕方ないのだけれども
「組織」の常識を覆すコミュニティ?が存在しました。
べてると同じような、完全に新しい組織です。

詳しくはまたの機会に!





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そして新得からヒッチハイクで函館まで戻ってきて、
大学時代の友人である大藤将太と会い、
その足で「goas around cafe」というコミュニティカフェへ。



代表のミキジさんはハワイ→大分のAPUへ行き、
そのあと出身地の函館に戻ってきたのだそうですが、
外の世界を見てきた上での函館は素敵な街だったのに
そこに暮らす人々はネガティブだった。


それを変えたいという想いもあって
カフェを立ち上げることになったのだとか。


とってもよい空間で、
やっぱりこういう場を持ちたいなと再認識。
また勉強させてもらいたいと思います!


ありがとうございましたー




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その夜は大藤の弟、新太くんの部屋に泊めてもらい、
今朝(昨朝?)谷くんから紹介してもらった
北海道大学水産学部の平岡くんと
函館では有名な「LUCKY PIERRO」で会った。
(LPは函館限定の人気店で、某マク○ナルドを函館駅半径5km圏内から撤退させたのだそうです!)


平岡くんは北海道大学水産学部の二年生でいながら
一年間休学もしていろんなことに顔を突っ込んでいる。

今は函館で「インザループ」という学生のための
コミュニティスペースの運営に関わっているというので
以前に早稲田でいろいろとやっていたことを思い出しながら話した。


いつもは聞き役に徹しているので
今日は質問されるのに戸惑った。


質問され慣れている時は
知らずの内に解答を用意してしまっているので
簡単に答えることができる。

でも、
それでは日々変わり続ける自分とのギャップが生まれる。
だから、葛藤しながら答えるくらいが
毎回その時の自分に向き合っている感じがしていい。


そんなわけで、
いろいろと聞いてくれたおかげで頭が整理されました。

自分の原点が学生時代にあったことや
この旅で得たことなどなど
4時間くらい話していく中で見つめ直すことができました。

そのこともまたの機会に!


 


というわけで、
少々早足でしたが北海道を終えました。

ほぼ完全にヒッチハイクだったのですが
優しい方々に恵まれて楽しい話をしながら
電車より早く目的地に着くということばかりでした。
乗せていただいた皆さん、本当にありがとうございました!!


書いているうちに朝日が完全に昇りました。
今日から東北の旅がスタート。


なにが起こるかわかりませんが、
一瞬一瞬に全力を注ぎながら進んで行きたいと思います!


引き続き、どうぞ宜しくお願いいたします。



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2009年7月2日木曜日

6.28-7.1 北海道士別市 *北海道農業の現場


友廣@美瑛町。


今朝、士別市の谷くん宅を出ました。


谷寿彰くんは北海道大学の大学院を卒業後、
実家の農業を継いで2年目になります。
むしろ農業をすると決めて大学院に行っていたわけですが...


お母さんいわく、
「大学院まで行ったのに農業なんてさせてかわいそうに・・・」
と周りからは言われたそうです。


まあきっとそうでしょうね。
北大大学院で新卒農家はめったにいないでしょうから(笑)


そんな彼は田畑合わせて13町歩(ha)を両親と共に耕しています。
お父さんの身体の調子がよくないので
肉体労働は早速彼が主役になのですが
この広い農地を管理するのは大変なことです。



ぼくが到着した翌日から一泊二日で「接待ゴルフ」ならぬ
「接待釣り」に出かけて行ったので、お母さんと一緒に草取りをお手伝い。


(あ、ちなみにぼくが突然お邪魔することになり、谷くんはいなくてもよいと言って
無理に押しかけたわけなので彼は全く悪くありません。誤解のないよう念のため・笑)


 




北海道の農業っていうと、

・丘陵地帯に一面じゃがいもが植わっている・・・
もしくは
・見渡す限り一面の牧草地帯に牛が歩き回っている・・・

そんな画一的なイメージを持っていました。
(皆さんもそうじゃないですか?笑)

それはきっとカ○ビーや雪○などに作られたイメージです。
前者は道央の美瑛あたり、後者は道東の十勝あたりでしょうか。

ところが士別では半分は水田、半分は畑作といった感じで
本州の平野部の農村風景をそのまま10倍くらいに
引き伸ばしたような感じの印象でした。



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本州の中山間部では
「1.5町歩(ha)くらい農地があればなぁ・・・」という声を
何度か耳にしたことがあったのですが、
それに比べて谷家の13町歩が北海道では小さい方だ
ということから規模の違いが分かるかと思います。

さらにさらに、
北海道農業といえば大規模だけれども機械化が進んでいて
すべて機械でやってしまうのだとばっかり思っていました。
(思っていませんか!?)


ところがどっこい草取りはなんと!人力でした。

3町歩はあろうかという大豆畑に入り
ひたすら一本一本雑草を取っていきます。
片道160m。はるか彼方に向こう側が見えます。



この作業が必要なのは
除草剤を撒いていないからだとのこと。


消費者の立場では有機がいいとか、
無農薬がいいとか簡単に言ってしまうけど
やっぱり現場では大変な負担があるのだ。



ぼくがお手伝いをさせてもらったとき、
朝から晩まで一日8時間は畑の中にいた。

足は筋肉痛で悲鳴を上げていたのだけれど、
ぼくはせいぜい三日間限定の存在でしかない。
でも一緒に草抜きしていたお母さんは明日からもずっと続くのだ。


帰る前に広大な畑を見渡して思わず失笑してしまった。
まだまだ終わりそうもない。
草取りだけ続けても、まだしばらくはかかりそうだ。


これが北海道農業のリアル。
北海道というのはイメージが確立されていて
それらは総じて良いイメージではあるのですが
分かりやすいイメージには必ず抜け漏れがあるものだ・・・
ということを再確認しました。

やはり現場で汗をかかなければ分からないことは多いですね。


さらに驚いたのは
そんなに手間をかけて除草剤をまかなくったって
価格の差は微々たるものでしかないのだそうだ。

消費者や環境のことを考えた上で
農家のプライドとして使っていない・・・というような感じだった。
でも高齢化が進んできたら、使わざるを得ないかもしれないと言っていた。



手間に対して付加価値がつかないって・・・
それってナンカオカシクナイデスカ??



一次産業の現場をいろいろと訪ねさせてもらったけれど
最近いくつか共通の問題点が見えてきた。

そのうちの一つが
中間業者の存在だ。

生産者と消費者をつなぐ役割を担う組織がある。
(農業でいうところの農協)

もちろんこの役割は重要なのだけれど
現状の問題点としては「付加価値をつけられていない」ことだと思う。


流通から販売までの既得権的チャネルを持っているので
生産者に対する交渉力は依然大きいのですが、
モノを横に動かす以上の価値を付与できていないのではないか。

たとえば、ITインフラ・宅配サービスの整備によって
生産者と消費者が直接販売できる環境ができた。

ということは、
間に入ってマージンを取る中間業者は
そのマージン以上に価値を付加する存在でなければならないはず。
(直接販売ができなくても当然のことだけれど・・・)

需要と供給の変化に身を任せて価格を動かすだけではちょっとなーと思うのです。
一次産業は総じてそういう状況が多い気がする。(一部、二次産業でも当てはまる?)

この辺りに自分の役割を見出そうと思っています。
悶々と考えていますが、これはまたの機会に!



話がだいぶ脱線してしまったけれど(笑)
谷くんは自分の農地で有機農業をはじめたり
士別の若い仲間達とBLUE SEEDSというチームで
ブランドかぼちゃを生産から販売まで仕掛け始めています。


最後の夜には「BLUE SEEDS」代表の大友さんと
「青年ドットコム」という士別のまちづくりを仕掛ける団体の代表大澤さん
の二人と一緒に飲み会をセッティングしてもらいました。
(ご馳走様でした!!)

思考のセンスがよくて頭がいいなーという印象の三人で、
士別の今後がとっても楽しみです!
まだはじまったばかりという感じなので要チェックですね。




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海士町で半農半漁?をしている一橋OBの宮崎さんや
高知大学で林業の井上しょーちゃんあたりと
谷くんをつなげたら話が盛り上がりそうだなーなんて思いました。



一次産業の現場にとびっきり優秀な人が揃ってきてます。
これは、必然的に変化が生まれる流れですね。
わくわくします!笑




またもや話がそれてしまいましたが
草取りをしながら北海道農業を感じれたことは
大きな収穫でした。


谷家のみなさん、ありがとうございました!




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2009年7月1日水曜日

[info] 今後の予定+α

友廣@旭川(道の駅)です。


書きたいことが山ほど溜まっているのですが
なかなか更新することができず...申し訳ありません。


メモは山ほど溜まっているので
後日しっかりと書きたいと思います。


ヒッチハイクで北海道に入り、
「べてるの家」と衝撃的な出会いをして
先ほどまで谷寿彰くんのお宅にて
北海道農業の現場を学んできました。


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昨夜は士別の若手ホープが集まってくれて
オイシイお酒とアツイ話で盛り上がりました。


北海道の地域の問題、
特に「農業」に関しては
本州とは全く別物だということが分かりました。


「日本の農業を・・・」という言葉で
中山間地の棚田でつくる"農業"と
見渡す限り続く水田でつくる"農業"を
一緒に考えようとすることの限界を見ました。


また一方で、
北海道農業といえば大規模で機械化で・・・
と頭では理解できますが
見渡す限り続く畑でひたすら草取りをしてみてはじめて
その生活の中に入れていただいてはじめて
北海道農業のリアルが見えてきた気がします。
(まだまだほんの一面ですが・・・)


車で農地の横を走りながら
「北海道の農業は・・・」なんて言ってしまっていたけれど
実はなにも見えてなかったんだなーと改めて反省しました。


特に北海道は象徴的なイメージがあって
分かりやすく括られることが多いだけに
取りこぼしていることがたくさんある気がします。
これはあらゆるところに言える事ですが・・・


そんなわけでこれから
ヒッチハイクで美瑛を目指します!
「日本で最も美しい村」の事務局を訪ねて
そのあとは新得町の「共働学舎」に行こうと思います。



いろいろお世話になった方、
本当にありがとうございました!!






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***








偶然ヒッチハイクでおろしてもらった場所の前に
インターネットラジオ放送局をやっている

「のっぽろ印刷」というお店を発見。





なにかの縁だろうと思って入ったら
武田さんという面白いおじさんがいて
江別・野幌を元気にしようと活動されていた。





突然にも関わらずお話させていただきありがとうございました!