2009年12月28日月曜日

11.21-23 ムラアカリをゆく旅@高知レポート ②

「ムラアカリをゆく旅@高知」もとい
「見えないものを見るツアー」のレポートの続きです。

二日目は朝の座禅からスタート。

前夜は遅くまで飲みながら語らっていたので
みんな眠い目をこすりながら道場へ。

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はじめての人もいましたが、
目をそっと閉じて座禅を組みます。

冷たい空気を身体に入れて
静寂の中に身をおいていると
不思議と意識は冴えて身体が清まる感じがしました。

座禅のあとは朝食を食べ、
みんなで掃除をして、記念撮影をしたあとは
一路海へ!

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ここ、高知の海にもサンゴがいるんです。

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見えにくいですが・・・赤い立派なサンゴがいました。

ここでイカ釣りをするものの、イカは釣れず。
高知名物のイモケンピを頬張りながら、大きな海を眺めていました。

そして次は、
ふくちゃんが大学に入ってからお世話になっているという
柚子の村・入河内へ移動。

ここでは高齢化が進み、
たくさんの柚子が収穫できないために
大学生をボランティアで受け入れているのだそうです。

大学生は労働力を提供する代わりに、
農家さんたちは温かい食事と寝床を提供する、と。
ぼくがやらせていただいていた旅のようなものです(笑)

今回は柚子の収穫はやらず、
「自然薯」を掘りに行きました!


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ここに立って、ふくちゃんがみんなに質問。

「ここから自然薯の場所が分かります。何本あると思いますか?」

「・・・まったく分かりません(苦笑)」


ほんとに全く分かりません。
お茶畑と柚子畑の向こう側の林の中。
ただの緑しか見えないんだから・・・

するとふくちゃん、
「ここには4本あります」と。

「え!?」

詳しく聞いてみると、
葉っぱの色と形で見分けられるんだそうです。
自然薯の葉っぱは黄色くて、ハート型をしている。

その葉っぱを見つけたら、
そのツルを伝っていって・・・
地面につながる場所を探っていきます。

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その場所を丁寧に掘り返していく。

この下には自然薯が眠っているのですが、
その深さは彫ってみないと分からない。
傷つけないようにはじめは慎重に探っていって・・・

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どんどん掘っていきます。

でも、掘っても掘っても姿は見えず。

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1mくらい掘ったかな?
というところで雨が降ってきたので退散。

柚子を絞る体験をさせていただきました。

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柚子を絞った後は、
食事をつくります。

農家のおかあさんに手伝ってもらってチラシを。
高知では?普通のお酢ではなく「柚子酢」を使います。

これがうまいんだー

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そして、料理をしている途中、
暗闇に小雨がぱらつくなか、
ふくちゃんが自然薯を取りに行ってくれました。

そして取れたのがコレ!

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天然の自然薯ってはじめて手にしましたが、
すってみると、その力強さに唖然。

今まで食べていた山芋ってなに!?
あれは水増しされていたのか!?
っていうくらい、すごい粘りです。

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↑もちあげてもぶら下げても落ちない。すごい粘りなんです。

いやー、ほんとにおいしかった!

二晩連続で豪華な食卓を囲み、
楽しく夜中まで語り合いました。

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ふくちゃんツアーはここまで。

3日目は番外編でしょーちゃんを中心に
赤岡の町やひろめ市場などを案内してもらったのですが
それはまたが機会あったら書こうと思います。

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↑快晴の空の下、集落を見守るように柚子の木が立っています。


というわけで、
ちょっとこの旅を考察してみようと思います。


「見えないものを見るツアー」

レポートを読んでいただけたら
そのコンテンツの充実さが伝わると思って(願って)います。

ただ、ここでは伝えきれていない
大きな「心」の動きが存在しました。
それは学びと言い換えてもよいものだと思います。

「見えないもの」 これを一言で言い換えるとしたら
「つながり」 だと思います。
(これは僕の一意見です)




都会には
"消費"しかありません。



加工、販売、マーケティング、広告、流通・・・

いろいろな仕事がありますが、

その多くは生産されたものを扱うものです。



それゆえ僕達が東京にいて普段口にするものは

加工された場所や、

販売している会社や、

広告代理店のことは知っていても、

その手前の"生産"の部分については分からない。



たまに生産者の名前や顔が書いてあったとしても、

それは単なる情報としてのものであって、

現実的には生産と消費は分断されています。



きっと江戸時代には既に

都市と農村の住み分けはあったのだと思うし、

それによって享受してきたものもあると思うので
分かれていること自体は、なんら否定しようとは思はないのですが・・・



ただ、
都会の生活に慣れきってしまった


僕らにとってはその"つながり"を知ることで

人生を見つめ直すような機会にも成り得ると思うのです。



少なくとも、ぼくは半年間の旅で経験したし、
今回一緒に旅をしたみんなも同じような感想でした。


自然薯を掘る時、全部は取らない。

茎を一本残しておく。
むかごを植えておく。
未来のために。


そんな暗黙の了解があって・・・
それは自然とのつながりであり、
時代を超えたつながりでもある。


今回出会ったあるおばあちゃんは
終戦後に満州から引き上げてきた時に
柚子の木を植えたのだといっていました。

柚子はすぐには実らない。

先人が大切に育ててくれたものが今、実をつけている。
これは林業にもいえること。

そこには目には見えない「つながり」があって、
それによって生かされているんです。

当たり前のことだけど、
普段都会の中で意識することは難しい。


あと、
「どうしてこんなに大変なのに自然薯を掘るの?」
と、ふくちゃんに質問したとき、

「ぼくが掃除をしても家族はそんなに喜ばない。
 でも、自然薯は自分しか取れないし、
 自然薯を持って帰ると家族が喜ぶから...」

そんな風に答えた。

家族に貢献するために、
3時間掘っても、1m掘っても出てこない自然薯をわざわざ掘る。


このことに、
ぼくはガツンとやられました。

「つながり」を大切にするというのはこういうことだよなぁ・・・と、
全然実践が伴っていない自分を省みました。。


ちょっと褒めすぎかもしれませんが(笑)

ふくちゃんと一緒に海や山を歩くと、

生きる知恵と技術を持つということのすばらしさ
「つながり」を見ることができることの豊かさに気づきます。

地理的な田舎ではなく、
本当の意味での田舎の価値を改めて教わった気がします。

 



参加してくれたみんな、
そして高知の皆様、
本当にありがとうございました! 



また高知ツアーはまた開催する予定なので
みなさん、興味のある方はご連絡をお待ちしております♪


※旅のことが読売新聞・朝日新聞で取り上げられました!

 朝日新聞 「週刊まちぶら
 http://mytown.asahi.com/kochi/news.php?k_id=40000140912070001


※参加者 しょーこちゃんのレポート
 https://www.kochitabi.net/w3798534/archive/1

※旅の振り返り飲み会「ディナートリップ」も大盛況のもと終了しました♪


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2009年12月27日日曜日

11.21-23 ムラアカリをゆく旅@高知レポート

時が経つのは早いもので・・・

もう年の瀬ですね。



いろいろご報告することも溜まっているのですが、

まずは「ムラアカリをゆく旅@高知」

【見えないものを見るツアー】のレポートから。



お待たせしてすみませんでした!!

長くなりますが...お時間のあるときにでもご覧ください。


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今回の高知ツアーは、ぼくが旅の途中で5月に高知を訪ね

その際に井上将太くん(しょーちゃん)という

高知大学生に案内してもらったことがきっかけで...



※そのときのエントリー

「6.3-8 高知県いろいろ *高知満喫!」


先日、彼が東京に来た時に、
大学時代からの親友川村氏を紹介して


そのあと川村がしょーちゃんプロデュースのツアーを企画して
福田安武くん(ふくちゃん)という自然児と遭遇。



「ふくちゃんというすごいやつがいる」
という噂を聞いていて、
高知再訪のツアーを企んでいたのですが、
今回ようやく開催を迎えたというわけです!


高知大学4年生の彼は、


オオスズメバチの巣を素手で!?駆除できるという技術を伝承していて

アルバイトで地中に眠る巣を駆除していたりします。



今回はそんな、ふくちゃんプロデュースのツアーをやろうということで、

「ムラアカリをゆく旅」第二弾を高知にて開催することになりました。





前置きが長くなってしまいましたが...

11月21~23日で開催(メインは21~22日の一泊二日)

おかげさまで今回も参加者10名の満員御礼でした!
(うち、一日のみ:1名、一泊二日:2名)

参加してくれた人たちも相変わらず個性豊かで...


新聞社から商社から建築系、物理学者(!?)、
移住コンシェルジェ(!!?)、学生、
ニートと幅広いメンツでした!笑



前回は友達の友達レベルで収まっていたのですが、

今回はなんと「はじめまして」の方が二名も!



しかもBlogだったりTwitterだったりで知って連絡してきてくれたとのこと。

いきなり一緒にツアーって不安だっただろうに...(二人とも女の子だし)



ありがとうございました!

そして、高知で受け入れ側としては
上述したしょーちゃん、ふくちゃんに加えて

同じく高知大のオオイくんとハチヤくんが一緒に受け入れてくれました!



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↑ふくちゃんです。


今回コーディネートしてくれたふくちゃんのことをもう少し書くと、


高知大学農学部で漁業を学ぶ四年生。



進路に関してはいろいろ悩んだようですが、

今は自分が小さいころから教わってきた先達からの知恵や文化を

より多くの人に伝えることを仕事にしたいと考えています。

そして、その仕事をつくるための期間として大学院へ進学することを決めた、と。



今回はそんな彼の企画するツアーの第一弾。

裏コンセプトは、ふくちゃんの仕事をつくるためにはどうしたらよいのか考えよう!

ということでした。みんな協力的でよかった(笑)



そんなわけで、
今回のコンセプトは「見えないものを見るツアー」。
副題は<~自然と寄り添う「暮らし」を学ぶ~>。



一日目、夜行バスに揺られてやってきた参加者一行は

自己紹介もほどほどに、まずは海へ向かいました。


※この辺、写真がなくてごめんなさい><




海に着くと、ふくちゃんから説明が。



「今日のごはんはみんなで調達してもらいます。
 ここではテトラポットに付いているジンガサという貝を採りましょう」



ふくちゃんが自分で溶接してつくったという

特製のヘラ!?的な道具とステーキナイフを手にして

みんないろんなところで貝を採っています。



ジンガサって、テトラポットにたくさんへばりついているアレです。

小さい頃に取ろうと格闘して、手が痛くて諦めていたヤツ。

こんなに大きくなって取ることになるとは思ってもみませんでした。



夜に食べることになるのですが、

これも実はうまいんです!



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実は参加者のうちの2名は当日朝一の飛行機で来たので

ちょっと貝採り現場から離れて戻ってきてみると...



最初は緊張していたみんなの顔が、

すんごく和んで"いいかお"になっているのに気づきました。



昨晩までオフィス街で働いていたような人たちが

夜が明けた途端に大きな空の下、波の音を聞きながら

どこまでも広がる水平線を眺めて貝を採っているわけですからね。



ワークショップでよく導入にやる「アイスブレイク」なんて必要ない。

場の持つ力、そして自然の持つ力を再認識しました!



そのあと、

前日まで熱があったけど飛行機で来てしまった(?)という

タマちゃんが貝を採るのに熱中していると・・・



「バシャン」



見事に海に落ちました(笑)



「海水は温かかった」

「落ちる時はスローモーションだった」

などなど、たくさんの名言を残してくれました。



11月(けっこう寒い)の海に落ちたにも関わらず

ネガティブな発言を一切しなかったことに「すごいなぁ」と思いつつ、

せっかくなので温泉に行ってしまおう!ということで黒潮温泉へ。
ここで長旅の疲れを落としたあと、
みんなで海が一望できる公園へ向かいました。



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お弁当を食べながら、
ここではじめて自己紹介。



改めて参加者層の幅広さにおどろきつつ、

みんなの参加動機や意気込みを聴きながら

これからはじまる旅に想いを膨らませるのでした。

ワクワク!





今回のツアーでふくちゃんは
「自分達が口にする食材はできるだけ自分の手で集める」

ということこだわりがありました。



その辺のことは追々書くとして...



海で貝を集めたあとに向かった先は、
夜須町羽尾の山間部に住む塩井さんのお宅。

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塩井さんとは5月にもお会いしたのですが、


山間部と海岸部の村をつなぐ「山海交流市場」という市を仕掛けて

観光客のいない普通の港町で一日一千万円以上?の売上げを出したり...

地域住民の自治会で小学生を役員に入れたり...

山間部で農業をやっていたり...

それでいて本職は消防士さんだったり...

��今は退職されたそうですが)



一言でも二言でも言い表せない

すごくいろいろなことをなさっています。

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実家で週末農業をされている畑で野菜をいただきました。
柚子やみかんなども大量になっているものの、
「取るのが面倒だから勝手に持っていってくれていいぞ」と。

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苦戦しながらもたくさんゲット!

みかんも野生に近い感じで生えているだけに
ただ甘いだけではなく力強さを感じます

無肥料、無農薬でも育つんですね。
ゆずもたくさん実っていました。

そして、柚子畑の足元に鮮やかな赤色の実が。

これも野イチゴで食べれるんです。
甘酸っぱくておいしい!

昔は子どものおやつって、こんなものだったのだそうな。

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そしてなんと、

塩井さんが「前日釣りに行ったら大漁だったから持っていけ」
と言っていただいたのがこれ。

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鯛!!サクラダイ!!



20匹くらい?

いただいてしまいました・・・

本当に感謝です><




これらを携えて、今日の宿へ向かいます。



山を登って登っていくとお寺が。

そう、禅寺の宿泊所?が宿になります。さっそく食事をつくります。



各自が積極的な自主性を発揮し、

みんな黙々と調理に入ります。



外では鯛のさばき方を、地元チームの男子たちが教えます。

やっぱりここは彼らのホームですね。

ワイルドに、かつ繊細に三枚におろす姿はかっこよいです◎

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↑暗闇の中ウロコを取って、三枚におろしています。数が多くて大変...



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↑ふくちゃんが潜って取ってきてくれた岩ガキ

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↑ゆず畑で収穫したフキ



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↑テトラポットで収穫!?したジンガサ

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そして完成したのがこの食卓!


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どうですか。

ほんとに感動しました。

塩井さんやふくちゃんからいただいたものも含め、
自然とのつながりがよく分かるものを、
自分達の手で時間をかけて調理して食べること。

これは本当に幸せなことだと再確認しました!


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そして出てきたのがコレ。

ふくちゃんが駆除しているオオスズメバチです。

成虫は焼酎に漬け、
ハチの子は佃煮にします。

ハチの子は食べさせてもらったのですが
これが濃厚でおいしいんです。

ふくちゃんいわく、
「これだけ飽食の時代になっても食べられている
 ということは理由があるんです」と。

今でもハチの子は1kg1万円くらい、
焼酎も一本1万5千円くらいで取引されているのだそうです。
焼酎は視力が回復する!?という効能があるのだそうで...


そんなわけで、
このあとお酒を飲みながら熱く語り合い...
高知の一日目は終わりました。

朝到着してからの一日でこれです。
なんと盛りだくさん!笑

翌朝は早朝座禅からはじまります。

長くなったのでひとまずこの辺で。

また第二段も更新します!

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2009年11月8日日曜日

【募集】[11月21~22日] ムラアカリをゆく旅 * vol.2 @高知

ご無沙汰しております。
友廣@大阪です。

今日はいとこの結婚式に出席してきたので
今夜一泊して明朝また東京に戻る予定です!


まだまだ旅の経験を次に生かせていないので...
毎日を大切に過ごして日々精進していこうと思います!

地域に関しても思うところがいろいろあり
書きたいことが山ほどあるのですが...
折を見て少しずつ書いていきたいと思います。

あ、Twitterというサービスでも「tomohy」というアカウント(名前)で
書いていますので、もし使われている方がいればフォローをお願いしますね。


ちなみに、先日「It's a Wonderful Journey」の方にも掲載したのですが
11月13日に「ムラカツセッション2009」というイベントがあります。
http://ytomohiro.seesaa.net/article/132075153.html

田舎に関わる方であればきっと有意義な場だと思いますので、
もしよろしければ訪ねてみてくださいね。
よろしくお願いします!

��+

前置きが長くなってしまいましたが、以下、掲題の件です。

前回の「ムラアカリをゆく旅*vol.1」は
とっても参加者にとって学びの大きいものだったようで
終了後に富山料理店で振り返り会が別途開催されました!

そんな大人気ツアーの第二弾です。
今回も超少人数なのですぐに埋まってしまうと思いますし
〆切も10日までと急な設定になってしまっているのですが
もしよろしければご参加ください!

どうぞよろしくお願いします。


��自然と寄り添う「暮らし」を学ぶ~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             [ ムラアカリをゆく旅 * vol.2 ]   
  >>>>>>>> 見えないものを見るツアー <<<<<<<<
━━━━━━━━━━━━━━ 11月21~23日 @高知県嶺北地方━

「ムラアカリをゆく」と題した全国の農山漁村を訪ねる旅を終え、
これからは自分がご縁をいただいてきた地域のことを少しでも
伝えることができたらと思ってツアーを企画することとなりました。

今回は富山県「土遊野農場」に続く第二弾!
高知県は嶺北地域を訪ねます。
��前回の記録:http://www.murakari.com/2009/09/-vol1-1.html)

全国各地を巡る中で、
とても素敵な同年代の仲間と出会わせてもらったのですが、
ここ高知でもいろいろな素晴らしい出会いに恵まれました。

今回はそんな"若者"にコーディネートしてもらい
中山間地で伝統的な文化や暮らしを学ぶ旅をします。
コンセプトは「見えないものを見るツアー」。

オオスズメバチの巣を昔ながらの手法で駆除できてしまう大学生や、
林業の再興に向けて現場から本気の取り組みをしている大学生に
現地のコーディネートをお願いしています。

��フィールドワーク×ワークショップ>により
暮らしの知恵や自然について現場で学びつつ、
それを「地域活性化」の視点に落とし込んでいこうと思います。

8人という少人数なので先着順とさせていただきますが
興味のある方はお早めにメールをお送りください!
��今回は川村泰裕氏との共同企画でお届けします!)
�� + + + + + + + + + + + + + +

■日時:2009年11月21日(土)~22日(日)
 *交通手段によって滞在時間等が変わります。
 *詳しくはお問い合わせください!

■場所:高知県 嶺北地方

■参加者:8名限定!

■内容:
 ・自然と寄り添う暮らしに触れる
 ・貝採り、山の果実(アケビ、野イチゴ)採り、山芋掘り、イカ釣り
 ・中山間地の可能性、ツーリズムについてワークショップ
 ・採れたての食材を使ったおいしい料理
 ・地元高知の地酒で乾杯
 ・温泉で日頃の疲れもリフレッシュ
 ・学びのまとめと振り返り etc

※プログラムの変更、および天候によっては
 一部体験などができない可能性がある点をご了承ください。

■参加費:20,000円 (学生15,000円)
��食費・宿泊費・研修、体験、ワークショップ費を含む(※交通費別)

■交通費:
 発着場所および交通手段によって異なります。
 詳しくはご相談ください!
��※参考:東京から往復高速バス使用の場合 24,500円)

■現地コーディネート
『学生団体FAN』
 福田くん(ふくちゃん)  http://lifeofnature.blog99.fc2.com/
 井上くん(しょうちゃん) http://mori-mirai.jugem.jp/

■≪旅のルール≫
 「ムラアカリをゆく旅」は、いわゆる観光旅行とは異なります。
 全国各地の現場を訪れ、そこに暮らす方の生活のリズムに合わせることで
 その関わりの中から様々な"学び"や"気づき"を得ることを目的とします。

 それぞれが求めるものが得られるよう
 少人数・双方向型の旅にこだわっています。

 能動的な関わりができない方、現地の方への配慮に欠ける方の参加は
 お互いに不幸な関係を招くと考えられますので参加は遠慮願います。
��知識のあるなし等は全く問題ないのでご安心ください☆)

■問い合わせ先:
ムラアカリをゆく旅 実行委員会
 友廣裕一 yuichi.tomohiro810(@)gmail.com(←カギ括弧を外す)
 川村泰裕 kawamura.yasuhiro0930(@)gmail.com(←カギ括弧を外す)

■申込み方法:
定員になり次第 締め切ります。
��11月10日(火) 〆切)
下記、申込みフォーマットを
yuichi.tomohiro810(@)gmail.com (友廣)までお送りください。


��件名:「ムラアカリをゆく旅@高知」参加申込み
*****************************************************************
1. 氏名(よみがな):
2. 所属:
3. 発着場所:
4. 希望交通手段
5. 時間・費用等の制約:
6.携帯電話番号:
7. 携帯メールアドレス:
8. PCメールアドレス:
9.参加理由・希望・期待など:

*****************************************************************



2009年10月26日月曜日

【報告会】[1/8]「自分の仕事」を考える3日間プレイベントにて!

寒さが深まる秋の夜長、
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
友廣です。

「自分の仕事」を考える3日間
http://www.library.pref.nara.jp/event/talk_2009.html

この、奈良県立図書情報館で行われるワークショップのプレイベントにて
『ムラアカリをゆく』の報告会をさせていただくことになりました!

ぜひとも来ていただきたいと思い、
こちらにも紹介させていただきました!

このワークショップのファシリテータであり
デザイナーであり仕事研究家である西村佳哲さんは

『自分の仕事をつくる』
『自分をいかして生きる』

という二冊の本を著されています。

実は、『自分をいかして生きる』の方は
ついさっき読み終えたばかりなのですが、

まるで周りの世界が動きを止めたかのような静けさの中で
没頭して、のめりこんで一気に読んでしまいました。
いい映画を見終わった後のような読了感があります。
ぜひ読んでみてください!

そして『自分の仕事をつくる』の方も
僕の人生に大きな影響を与えてくれた本です。

ちょっと長いですが、
そのエピソードを書かせていただきました。
ぼくの過去の話も一緒に。

�� + + + + + + + + + + + + + + 

思えば、僕が大学を卒業するちょっと前
自分の人生を歩みたいという生意気な想いを抱えつつも
それを実現する術を持ち合わせていなくて悩んでいました。

でも、留まることを許さないもう一人の自分が
「逃げてはだめだ、とりあえず卒業しなさい」
とばかりに追い討ちをかけ、
ついに進路未定のまま卒業というフィナーレを迎えます。

もちろんそれまでの期間も
「就職活動をしない」という選択をする一方で、
卒業後の仕事をつくるために仲間達と動いていました。
しかしそれが、いろいろあって卒業直前にゼロに戻ります。

周りのみんなは就職が決まり、
卒業後の生活に胸を弾ませている一方で
ぼくは一人焦燥感に駆られ葛藤していた覚えがあります。

その後は会社を立ち上げるという方に
一旦拾っていただくことになるのですが、
それが卒業一週間前くらいのことだったでしょうか。
卒業式当日も明日からのことで頭がいっぱいでした。

常に自分で主体的に選択しているので、
辛いとか大変だとかはあまり思ったことないのですが、
それでもやっぱり卒業前は不安で胸が詰まるようでした・・・。

そんな時、ふと手にしたのが
西村さんの前著『自分の仕事をつくる』でした。

前々からある方に薦めていただき買ってはいたのですが
読むタイミングを逸していて、しばらく本棚にしまってありました。

しかしある夜、不安を抱えて眠れない僕の目に
不意に飛び込んできたのがこの本だったのです。

一晩かけて一気に読み、
途中でなぜか涙ぐんだのを覚えています。

詳しい内容は覚えていないのですが、
そこに書かれている人たちに、
その生き方や生き様に、
希望の光を見たのだと思います。

感極まったぼくは、翌朝早朝に起きて、
その中に載っていたある方に会うべく家を飛び出しました。

同じような行動をする人がいたら困るので誰とは書きませんが
��そんなあほなやつはいないと思いますが^^)
その一日は無我夢中で、本当に興奮のままに終わりました。

その一日で、なにが変わったわけでもないのですが、
ぼくが心から歩んでいきたいと思う場所にいる人が

なにを考え、
なにを想い、
どのように生きているのか。

どんな場所で、
どんな景色を見て、
どんな作品を残しているのか。

それをこの目で見たいと思ったのです。
実際、見たことで僕の心は穏やかになりました。


泳ぎを止めてしまうと下流に流される・・・
だから必死で上流に向かって手足を動かすことで
辛うじて流されないで留まろうとしていた・・・

それくらい、自分が立つ世界は
あまりに川の流れが速すぎて
その流れに抗うのが難しかった。

でも、流されると自分が自分でいられない気がして。
藁をもすがる気持ちで、家を飛び出しました。

その方には、ご迷惑をおかけしてしまい、
心から反省しています。
そして感謝しています。


このあと、西村さんご本人とも実際にお会いさせていただき
お世話になることになるのですが・・・
その辺りのことはまたの機会に書かせていただきますね。

�� + + + + + + + + + + + + + + 

そして、なんと・・・(話は飛びますが;)

2010年1月8日には、その西村佳哲さんが聞き手になって下さり
「ムラアカリをゆく」の報告会をさせていただくことなりました。

「自分の仕事」を考える3日間というワークショップの
プレイベントという位置づけでの開催となります。

「自分の仕事」を考える3日間@奈良県立図書情報館
http://www.library.pref.nara.jp/event/talk_2009.html


以下は「It's a Wonderful Journey」に書いたもの。

�� + + + + + + + + + + + + + + 

昨年は参加者として訪ねたのですが、
全国から奈良に300名ほどが集まり、
とっても温かく想いのこもった時間を共有しました。
言葉にしがたいのですが、本当にすごい「場」でした。

まさか次にこのような機会をいただけるとは
思っても見なかったのですが、
旅の途中北海道で西村さんと出会ったり...
という偶然も手伝って報告会をさせていただくことになりました。

西村佳哲さんの
「自分の仕事をつくる」
「自分をいかして生きる」
この二冊は絶対に読んでみてください!

友廣裕一とご縁のある方ならば
必ずやよい出会いとなると思います。
ぼくの人生を大きく揺さぶった本です。

この度、このように僕が大好きな西村さんが聞き手になって下さり
奈良の地で報告会をさせていただけることになりました。

金曜日の夜ということで
参加が難しい方もいるかもしれませんが、
もしよろしければぜひともご参加ください。
この後の三日間に関しても、
わざわざ東京から行っても余りあるほどの時間が過ごせると思います。
僕が保証します。

もう既にだいぶ席が埋まっているようなので
早めの予約をオススメします。

▼前回の記録
http://www.library.pref.nara.jp/event/talk_2008.html

�� + + + + + + + + + + + + + + 

一人でも多くの方と、この素晴らしい時間を共有できますように。

どうぞよろしくお願いします!



2009年10月12日月曜日

[10/14]『ムラアカリをゆく』報告会@早稲田

大変ご無沙汰しております。
友廣です。

個人ブログの方にも掲載しましたが
あさって【14日(水)18:00~@早稲田】にて
報告会をさせていただくこととなりました。

正式なご連絡が遅くなってしまい申し訳ありません。

「持続可能な社会と市民の役割」という授業の
公開講座ということで一般の方の立ち入りも可能なので
もしよろしければぜひともお越しくださいませ。

ぼくの師匠でもある高野孝子先生もいらっしゃいます。
女性で初めて北極海を犬ぞりとカヌーで横断したという本物の冒険家です(笑)
自分の卑小さに恐縮しつつも、できる限りお伝えしようと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

   *******************************

WAVOC提供オープン科目
「持続可能な社会と市民の役割」公開講座
『ムラアカリをゆく』報告会

    *******************************

 「地域の現場を訪ねて伝えたい」という想いから東京を飛び出し
 人の縁だけを辿って約180日間の日本一周プロジェクトを終えた。

 各土地ではそこに根を張って生きる方の家に無償で泊めてもらい、
 一宿一飯の恩を返しながら日常の営みに寄り添わせてもらった。
 その中で地域に根ざした歴史や文化、そして「生き様」に触れてきた。

 「限界集落」「過疎地」というラベルで一括りに語られる現場を
 約70箇所以上訪ねてきて見えたこと、感じたことはなにか。

WAVOC提供オープン科目「持続可能な社会と市民の役割」を受講し、
 その一年間の出会いや学びからスタートした日本一周プロジェクト。

 問題意識を持ったあと実行するまでの道のりにはじまり、
 現場に行くことでしか得られなかったもの、そして旅をしたことで
 得られた問題意識を皆さんと共有できればと思っています。

 日本の中山地域の現場を知りたいと思っている方、
 日本の農山漁村に希望を持ちたいと思っている方、
 「地域」というキーワードで活動してこられた方、
 などとともに「限界ってなに?」「豊かさとは?」について
 考える機会がつくれたらと思います。

【講演者プロフィール】
 友廣裕一 (ともひろゆういち)
 早稲田大学商学部2008年卒業。
 「持続可能な社会と市民の役割」07年度受講生
 ミクロネシア連邦ヤップ島での自給自足生活や新潟県南魚沼市での体験を経
て、
 持続可能な社会の在り方を考える。『ムラアカリをゆく』と題して日本中の
 現場を訪ねる旅に出て今に至る。『ムラアカリをゆく』http://murakari.com/

【日時】
 2009年10月14日(水)18:15~19:45

【場所】
 早稲田大学早稲田キャンパス26号館402教室
 アクセス:http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html

【自己負担額】
 無料

【申し込み】
 不要

【お問い合わせ】
 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター
 Email:wavoc@list.waseda.jp ←@を半角に
 Tel :03-3203-4192

2009年9月29日火曜日

【報告】ムラアカリをゆく旅 vol.1 富山県「土遊野」を訪ねる

友廣です。


以前に告知させていただいていた
ツアー企画第一弾『ムラアカリをゆく旅』ですが
無事に最高の時間を過ごすことができました。


前回のエントリーにもあるとおり
とてもバラエティーに富んだ素晴らしいメンバーが揃ってくれました。


まあこの時点で楽しくないわけがないのですが(笑)
それぞれが自発的に限られた時間を楽しもうとし
積極的に動いてくれたことが大きかったのかなと思います。


やはり旅は「誰と行くか」
そして、「誰と会うか」が大事だなと改めて実感。


これからも人数をある程度絞って
密度の濃い旅を企画していこうと思います。


+ + + + + +


簡単に旅の流れを共有しようと思います。
mixiをされている方は
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1295450848&owner_id=174928
こちらにも参加してくれた太田英基くんが感想を書いてくれているので
ご覧いただけたらと思います。


東京からは6名がレンタカーで集合、
その他は宮城蔵王、金沢からも自家用車で登場。
1名は旅人として前泊していました。


朝早くに到着して、仮眠して、朝食を食べたあとは
今回のメインディッシュの一つである「稲刈」へ。


ここ、「土遊野」農場は橋本秀延さん・順子さんが
20年数年前に入植して山間部の棚田を借り
少しずつ開墾されてこられました。


一貫して無農薬有機栽培にこだわり
いまでは「合鴨」くんたちが大活躍して
5,3ヘクタールの田んぼで米を作られています。


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合鴨は糞が肥料となるだけでなく

稲がある程度育ったあとは稲は食べないで雑草だけを食べる。

泳ぎ回ることで土中に空気を入れたり

水をかき回すことで太陽の光が入らず

雑草の成長を抑制するという効果もあるのだとか。

果ては、そのお肉をいただくこともできる・・・



そんなことを聞いていると

合鴨くんたちがなんとも素晴らしい存在に見えてきました。

ぼくも負けないように価値ある仕事をしていかねば...と気合が入りました(笑)



そんな彼らのチカラをもらって育まれた田んぼで

黄金色に実った美しい稲穂を収穫してきました。




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小さい農地で「体験」という感じの稲刈りでしたが

身体を動かして食べ物を得るために働くという時間は

大変だけれども清清しい気持ちになりました。



順子さんが

「百姓にとってお米は神様だから、稲は踏まないようにしてね」

とおっしゃった。



日本各地で田んぼの仕事を手伝わせていただいてきたけど、

この状態になるまでに長い時間と手間を愛情を注いで来られたんだよな。



ふと収穫までのプロセスと、機械がなかったころの農業を想うと

「お米は神様」と言った先人の気持ちが少しだけ分かった気がした。



参加してくれた一人は小さい頃に

「お米を残すとじいちゃんにビンタされた」と話してくれました。

それほどまでにお米というのは尊いものだったんだろうなぁ・・・



なんて思いました。




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お次はその足で大きく実ったきゅうりをもぎ取り、そのままお昼ご飯へ。

橋本家の娘さんめぐみちゃんお手製のトマトシチュー。

自給率ほぼ100%。名づけて「土のめぐみのトマトシチュー」

(この集落は「土」という名前なのです・笑)




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お次は枝豆の収穫!

今晩食べる分を...と言われたのに

おもいっきり欲張って収穫しました(笑)



上の彼はまるでプロのようですが

まったくの素人です。念のため(笑)




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その後は草刈。

もともとは田んぼだったものの、高齢化によって手放され

荒地になっているところをこれから開墾されるとういことで

ぼくらも草刈をお手伝い。



ツタが生い茂っていてまさに荒地。

しかし橋本さんたちはこのような土地を開墾し、

いまのような素晴らしい場をつくりあげられてきた。



そのリアルを感じて欲しいと言うことで

少しだけだけれど開墾を体験させていただいたのですが

日ごろのストレス発散もあったのか

この見晴らしのよい立地もあったのか

勢いよく立ち向かって気持ちよく終えました。



妙な達成感を得ました(笑)




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そのあと地元の温泉に浸かって、汚れと疲れを洗い流したあとは

手作りの「峠の茶屋」にてそば打ちをしました!



写真にあるように絶景のロケーションに立つ

この小屋も手作りだそうですが・・・

(ぼくが前に来たときには枠しかありませんでした^^)



その小屋の中で、手作りのそばを打つ!



みんな初体験とのことだったのですが

これがめちゃくちゃうまかったです!



この「そば」ともぎたて茹でたての「枝豆」と冷えた「ビール」という

史上最強のコンビネーションによりテンションはマックスに。

10人ちょっとに40人前以上のそばという贅沢な状況に

みんなお腹も心も満たされました。





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最後は日本口笛選手権ファイナリストの口笛や(笑)

現役保育士さんによるウクレレによる楽しい宴をはさみつつ、

真面目な議論を夜中まで交わして就寝。



順子さんはソーシャルワーカーをされていた経験から「農業」に辿り着き、

仕事・生活・学び...などがつながる暮らしをしたいという想いから

この富山の地に移住されてこられたとのこと。



心を病んだ子ども達と接してこられる中で

「土遊野」とかかわりを持って変わっていく瞬間の話が興味深かったです。



ぼくの中でのキーワードは

「場の持つチカラ」と「自然には自己肯定感のメッセージが内在している」でした。



あとは以前にも聞きましたが

「遊」という字にこめられた「遊び」「わくわくする気持ち」の大切さ。

「笑いがなければ人生は楽しくない」という言葉。



水俣の吉本さんも何度も口にされていたけれど

当たり前(であるはず)の「笑」の大切さを改めて感じました。

この場にはそのチカラが溢れています。




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午前中は二人ペアになって一人が目をつぶって

もう一人が誘導して歩くと言うアクティビティをやりました。

言葉も一切使わず、相手を信頼して歩くという

視覚・聴覚障害者の方の感覚を体感するというものなのですが、

ぼくらがやってみるといかに普段視覚に頼っているかが分かります。



自然の中にいても、どうしても視覚の情報だけで感じているのですが

目をとじることで聴覚や足の裏の感覚などが鋭くなり

違う視点から自然に向き合うことができます。



そんなプチワークショップをしながら鶏舎へ向かいました。




そして一人一人ヤギの乳絞りをした後
鶏が卵を産む瞬間を見せてもらいました。



この卵を産む瞬間は何度見ても心が揺さぶられます。



当たり前ですが、

どんな卵も一つ一つ鶏が真剣に産んでいるんです。

どんなにスーパーで冷たく並べられている卵も産みたては温かいのです。

そして、粘膜に囲まれているため濡れています。



そのあとは母屋に戻って
ツアー最後の振り返りワークショップをしたのですが、



「ふだん想像力を働かせることが大事って言ってきたけど

 今まで卵を食べる時にあんな光景を想像したことなかった」

という言葉が出ました。



見たことがないのだから当たり前なのですが

なんだかこの言葉が嬉しかったです。

なぜなら僕もはじめて見たとき、同じ事を想ったから。



「命は生きてるから温かいんだよ」

「温かい命をいただくから皆の身体も温かいんだよ」



順子さんは子どもの自然体験のときに

こんな言葉を伝えるのだそうです。

 

子どもの頃にそんな体験ができたら、
他人のいのちも、自分のいのちも

大切に扱えるようになるんじゃないかと思います。


 

もっとみんなの言葉もお伝えしたいのですが

今日は長くなってしまったのでこのへんで。

また機会をみてお伝えできたらと思います。





とにかく、
「ムラアカリをゆく旅」第一弾は
事故や怪我もなく無事終えることができました。



これから今まで訪ねさせていただいてきた地域を中心に

いろんな地域をみんなで旅できたらいいなと思っています。

 

今回のツアーで改めて現場を訪ねることの大切さを感じました。

 

もちろん、文字にしたり生で話したりということも続けていきますが

どんなに言葉を重ねたとしても伝わらないことがあるなぁと改めて実感。

これは妥協ではなく、事実として「場」の持つチカラはやはり大きいです。

たくさんの人に現場を見てもらい、感じてもらい、学んでもらい

土の人と風の人がよい関係を結べるような役割を担いたいと思います。

 

これからもしばらくは少人数でやっていく予定ですが

興味のある方はぜひとも連絡をいただけたらと思います。

また次の企画も決まったらお知らせしますね!





それでは、
参加してくれたみなさん、

そして土遊野の橋本さん

本当にありがとうございました!!




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ここまで読んでくださりどうもありがとうございました。