2009年7月6日月曜日

7.6 北海道美瑛→新得→函館 *北海道ダイジェスト


昨晩フェリーに乗って北海道を離れた。


いつだって別れというのは寂しいもので、
しかもなんとなく沖縄と北海道を終えたというのは
旅の終わりに近づいたことを実感する。


フェリーに乗り込む時、
胸がズキンっとした。


この切ない感じ、
どこの土地に行っても
人と関わった時にはやってくる。


函館を離れて大間に戻ってきた。
頭の中を整理したりしていたら
いつの間にやら朝がやってきた。


こうしてまた一つ、想い出が刻まれていく。



あまりがっつり書く時間は取れそうにないので
北海道のダイジェストを書いてみようと思う。


谷くんの家を離れた後は
ヒッチハイクで美瑛へ。


馬路や上勝で、
あるポスターを見かけた。


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これ、ごぞんじですか??


NPO法人「日本で最も美しい村」連合
という活動のポスターなのですが
ちょっと調べてみるとこれが面白い!


本部は美瑛町の庁舎内にあるということで
連絡したら会っていただけると言うことだったので
担当の塚田さんに二時間ほどお話を聞かせていただきました。



連合概略 より

近年、日本では市町村合併が進み、小さくても素晴らしい地域資源を持つ村の存続や美しい景観の保護などが難しくなっています。私たちは、フランスの素朴な美しい村を厳選し紹介する「フランスで最も美しい村」活動に範をとり、失ったら二度と取り戻せない日本の農山村の景観・文化を守る活動をはじめました。名前を「日本で最も美しい村」連合と言います。


もともとはフランスで行われていた取り組みだそうなのですが
イタリアのスローフード運動と同じような発想ですね。


ぼくは、このタイトルを見たときにビビっときました。



限界集落という言葉を聴いた人の中には、

 過疎で少子高齢化で後継者不足で
 医療機関がなくて教育水準が低くて
 みんな貧しくて困っている・・・

こんなイメージを持っている人が少なくありません。

これは、ある面では正しいのですが、
ある面では間違っています。


ぼくが「限界集落」と呼ばれる地域を回りたいと思ったのは
そこにある「あたたかくて、やさしくて、おいしくて、うつくしい・・・」
そんなプラスの面が見えなくなっていると思ったからでした。


東京を基準において
そのモノサシで地方を計っていくと勝てるわけがないわけです。
都市のモノサシなのだから田舎が劣っていて当然。
そりゃ"限界"なんて呼ばれたりもします。



遅れている過疎の村・・・
なんて書くとネガティブに映るかもしれませんが、


日本で最も美しい村の一つ・・・
なんて書かれると一気に見方が変わるわけです。



よく引用されるコップの水が
<半分しか入っていない or 半分も入っている>
という違いと同じような感じですね。


 


要は状況設定の問題です。
この連合の取り組みが全国の町村に広がれば
なによりまず地域の人たちの自尊心を取り戻すことになり
そこから何かがはじまるのではないかと思います。
(まだまだ具体的な面においては課題があるようでしたが・・・)


今後に期待です!



その夜はなんと役場で話を聞かせてくださった
塚田さんの義父さんが持っている山小屋に泊めてもらい、
(久しぶりに携帯もテレビもつながらない山の中で一人の夜を過ごしました^^)
翌日は「美瑛の学び舎」の田中さん宅まで送っていただきました。

「美瑛の学び舎」は廃校になった校舎を使って
40年近く勤め上げてきた証券会社を辞めた田中さんが
同じく団塊の人たちに対して学びをテーマにした取り組みをはじめられています。


まだうまく軌道にのっていないということでしたが
団塊の世代をターゲットにしてツーリズムにまでつなげていきたい・・・
という考えはとても面白いと思いました。


気づいたら4時間近くも話していましたが、
朝からアツくいろいろと議論をさせていただき
どうもありがとうございました!




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その後は一路新得町へ。




ここには谷くんから紹介してもらった「共働学舎」があります。


ここも「べてるの家」のように
いわゆる"障害"を持たれた方々が半数以上働かれています。

来るものを拒まないなスタンスなので、
属性や肩書などで括れない本当に多様な方々が
共に暮らし働く不思議な空間です。


現在なんと、67人もスタッフが存在していて
酪農がメインなのですが、どうやって食ってるんだろう・・・と。



そんな心配をしたのも束間、


ここは日本で最もおいしいチーズを作っていたのです。
オールジャパンナチュラルチーズの章もグランプリを連続受賞、
世界のチーズの大会でもかなり上位にランクインしているそうです。

代表の宮嶋望さんにはお時間をいただいて
たくさんお話をさせていただいたのですが、
その経験の豊富なこと・・・


放射線物理→生物→エネルギー→畜産
という一見ばらばらな経験が一本の糸でつながってきて
チーズづくりで成功したということ。

1億7千万円を借り入れてチーズ工場を立ち上げるという下りには、
型破りな発想と緻密な計算と桁違いの引きの強さを感じました。
そのエネルギーはとてつもないです。

なにより、
このコミュニティがうまく回っている光景を見ていると
ここまで積み上げてこられたエネルギーに感服。


さまざまな障害を持った方に加えて
おいしいチーズを作りたいという若者が集まり
若い子供連れ夫婦も敷地内に住んで働いていて
お年寄りだって一緒にいます。


この多様性が、一見秩序なくバラバラなのですが
無秩序の中に秩序が生まれていて、
それでも共働学舎は日々進んでいる。


短期間では分からないことばかりで、
不思議で仕方ないのだけれども
「組織」の常識を覆すコミュニティ?が存在しました。
べてると同じような、完全に新しい組織です。

詳しくはまたの機会に!





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そして新得からヒッチハイクで函館まで戻ってきて、
大学時代の友人である大藤将太と会い、
その足で「goas around cafe」というコミュニティカフェへ。



代表のミキジさんはハワイ→大分のAPUへ行き、
そのあと出身地の函館に戻ってきたのだそうですが、
外の世界を見てきた上での函館は素敵な街だったのに
そこに暮らす人々はネガティブだった。


それを変えたいという想いもあって
カフェを立ち上げることになったのだとか。


とってもよい空間で、
やっぱりこういう場を持ちたいなと再認識。
また勉強させてもらいたいと思います!


ありがとうございましたー




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その夜は大藤の弟、新太くんの部屋に泊めてもらい、
今朝(昨朝?)谷くんから紹介してもらった
北海道大学水産学部の平岡くんと
函館では有名な「LUCKY PIERRO」で会った。
(LPは函館限定の人気店で、某マク○ナルドを函館駅半径5km圏内から撤退させたのだそうです!)


平岡くんは北海道大学水産学部の二年生でいながら
一年間休学もしていろんなことに顔を突っ込んでいる。

今は函館で「インザループ」という学生のための
コミュニティスペースの運営に関わっているというので
以前に早稲田でいろいろとやっていたことを思い出しながら話した。


いつもは聞き役に徹しているので
今日は質問されるのに戸惑った。


質問され慣れている時は
知らずの内に解答を用意してしまっているので
簡単に答えることができる。

でも、
それでは日々変わり続ける自分とのギャップが生まれる。
だから、葛藤しながら答えるくらいが
毎回その時の自分に向き合っている感じがしていい。


そんなわけで、
いろいろと聞いてくれたおかげで頭が整理されました。

自分の原点が学生時代にあったことや
この旅で得たことなどなど
4時間くらい話していく中で見つめ直すことができました。

そのこともまたの機会に!


 


というわけで、
少々早足でしたが北海道を終えました。

ほぼ完全にヒッチハイクだったのですが
優しい方々に恵まれて楽しい話をしながら
電車より早く目的地に着くということばかりでした。
乗せていただいた皆さん、本当にありがとうございました!!


書いているうちに朝日が完全に昇りました。
今日から東北の旅がスタート。


なにが起こるかわかりませんが、
一瞬一瞬に全力を注ぎながら進んで行きたいと思います!


引き続き、どうぞ宜しくお願いいたします。



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