2009年6月13日土曜日

6.12 高知県馬路村 *人口1000人・ゆず製品 売上30億円の村


高知から二時間以上かけて馬路村へ。


そう、知ってる人は知っている
ゆずの「ごっくん」で有名な馬路村です。


くねくね道を登っていくと
清流の音が静かに聞こえてくる。


路肩に車を停めて休憩すると
一気に馬路モードへ。


運転している車の中って意外とうるさいので、
騒音に慣れていた耳は一気に癒される。
吉本さんが「20分で印象は決まる」と言っていたけれど
馬路村の印象はここで決まった気がする。


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森林率96%の山あいに
約1000人の村民が暮らす。


他の中山間地域と違うのは
中心部に黒い大きな工場が存在することかな。


そう、それが「ゆず製品」を作る工場です。



観光案内所で
「工場を見たいのですが...」と言うと
「工場見学は自由となっていますので、ぜひご覧ください」と。


そんなこんなで工場へ行ってみると
内装にはふんだんに木が使われていて
なんとも心地のよい空間...


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農協の工場とは思えないセンスのよさ。


予約無しで誰でも工場見学ができるようにするのは素晴らしい選択だと思うけど、
消費者に見られても価値が下がらない空間を維持するのは大変なことだろう。

今回は特別に峠さんというスタッフの方に
同行して解説をしていただいた。


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正直、あまり期待していなかった。


数字が先行してしまっている地域は
外からの評価と内実にギャップがあって
期待しすぎるとガッカリする...というのが定石だから。


通信販売に特化した販売チャネルで
約30万人の顧客データをもち
約3億円の売上げを上げをあげている。

約1000人しかいない村民のうち
約100人のすべてを常勤職員として雇用している。
(もちろん村外の職員もいますが)


この数字だけを聞くと、
とんでもなくすごい「ナニカ」があったのだと思いたくなる。

でも、この空間に立って
ここまでのストーリーをお聞きしていると、
ひとつひとつ階段を着実に登ってきたのだということが
かなりのリアリティと共に伝わってきた。

そこにあったのは徹底した顧客志向。
そしてそれにあった販売戦略。

なんと、箱の形が250種類存在するとのこと。
それは田舎のおばあちゃんからの贈り物は
必ず箱いっぱいに詰まっている。


空気ばかりのスカスカの箱は送りたくない・・・

これを実現するには小ロットで多種の箱を発注しなければならないのでコストはかさむ。
普通の企業なら規格化を進めてコスト削減!というのが当然の流れだけれど全く逆の方向へ向かう。


これを可能にするのが通販という仕組。
一言でいうと、利益率が高い、ということ。


ビジネスモデルの話をすると長くなるので避けますが、
この選択に馬路村の「哲学」が凝縮していると思います。


しかも、こういうこと一つ一つが
すべて職員の提案で生まれているということ。
外部のコンサルタントとかはいません。


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見学後には「ごっくん馬路村」をいただきました。

原材料<はちみつ ゆず>以上。


川で遊ぶ子ども達を見ながら一気に飲み干しました。
うまかった!


これまでの地域と違い、
そこに住む人たちと生活を共にしたわけでもないので
あまり分かりやすいところで切り取りたくはない。


だから、道を歩いているおばちゃんや
トイレ掃除をしていたおばちゃんと話してみた。


印象的だったのは、
「農協の動きに否定的な要素ってないんですか??」

って質問したら、


「みんなおとうさんが柚子をつくってるからねぇ。
 私たちはそれを売ることができて嬉しいのよ。楽しいわよー」 って。

たまたまかもしれないけど、
住民の人までこんなに楽しそうなのは結構すごい。


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村役場に行って特別村民?に登録したら
またもや「ごっくん」をプレゼントしていただき
馬路村村長の上治堂司さんと村長室でお話させていただきました。

「商品が売れたらいいということではない。
 村がよくなることを考えて、なにが必要なのかを考えないといけない」

そのためにはファン作りが村長の一つの任務と考えられ
日本中を奔走されているという話をお聞きして
"リーダー"の重要性を再認識しました。

ノーアポでお時間をいただけるとは思わず
最後まで馬路村DNAを実感し学びの多い一日でした。

ここはビジネスの現場に立つ人にとって
すごく学びの大きい場所だと思います。




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